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 富士錦酒造を代表するお酒、富士錦大吟醸と富士錦純米酒は、今年も国際的な権威のある2つの食品審査機関から最高クラスの評価を受けました。とくにモンドセレクションでは、大吟醸が4年連続で最高金賞を、純米酒が3年連続で金賞を受賞しています。
 私たちがなぜ、こうした海外の評価に意義を感じ、毎年出品を続けているのか。それにはいくつか大切な理由があります。
 ひとつは、これらの賞が、普通の酒屋さんで誰でも買える市販酒に対する評価だからです。

日本国内にも数多くの清酒鑑評会があり、私たちも毎年出品していますが、それらは自動車に例えればF1レースです。各蔵元が自分たちの技術の粋を尽くし、わずかな量だけ醸造したスペシャルなお酒で競い合います。
 それに対してモンドセレクションは、無改造の市販車によるレースです。パッケージまで含めて酒屋さんで売っているのとまったく同じ状態で評価されます。実際、近年の審査項目の中には、デザインや、包装材料のリサイクル性はどうかといった、エコの観点からの評価もあります。

 また市販酒は、もろみから絞ってすぐに瓶詰めするわけではなく、タンクで熟成・管理し、最高 のタイミングを見計らってから瓶詰め・出荷をします。その過程には、杜氏や蔵人だけでなく、多くの社員が関わっているため、会社全体の総合力が問われるわけです。
 2つめの理由は、富士錦に対する先入観や日本酒に対する固定観念のない第三者が、自らの舌で審査して厳正な評価を下すという点に価値があると感じるからです。出品を始めた当初は、日本酒が外国人にどう評価されるのか知りたいという気持ちもありました。

その意味では、初めから飲みやすさや香りなどの面でも高い評価を得たことは、私たちにとって大きな自信となりました。身近な人のために造った日本酒である富士錦が、海外の方にも理解される普遍的な味であると証明されたことを、本当にうれしく思っています。
 大吟醸に関しては、香りに対するこだわりの強いヨーロッパの方にも受け入れてもらえるだろうと思っていました。では、いちばんスタンダードな商品である純米酒はどうなのか。

そう考えて翌年からモンドセレクションに純米酒を出品し始めました。そこから3年連続で金賞をいただいていますが、私たちはまだまだ満足していません。


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