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この冬、幾たびかの雪が降り、富士錦酒造の周辺の田園は一面の雪景色に覆われています。
その下で、芽吹いたばかりの菜の花が今にも凍えそうです。 |
今年の蔵開き(3月25日 日曜日)に咲くようにと、時期を見て蒔いたのですが、いまだに身長8cm。 間に合うかどうかと気をもんでいます。 |
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今、富士錦では 畑福杜氏が純米吟醸酒の火入れ作業を行っています。
この3月は清酒の品評会のシーズンです。 それに向けて、最も良いコンディションに酒を持ってゆくように、細心の注意を払って作業を進めています。 |
搾り上がってからちょうど30日が経過した純米吟醸酒は、搾ったばかりの荒々しさが取れ、酒質が安定し、まろやかな味になります。
日本酒は生酒のまま置くと、酵母が生きているので酒質がだんだんと変化していきます。 その変化を逃がさず、ベストのタイミングで火入れを行います。 すると、日本酒の最もおいしい状態が維持できるのです。 |
その、「火入れ」ですが、いわばお酒を62度の暑めのお風呂に入れてあげるようなイメージです。 そして、その温度が熱すぎても冷たすぎても酒が変わってしまうので、簡単な作業のように見えて非常に責任の重いポイントの仕事です。
とはいえ、お湯を張った釜場はポカポカと暖かく、静かに温度計と向き合うこの作業は、いつしか眠りの世界へと誘う、誘惑の多い作業でもあります。
長年の経験則か畑福杜氏の口元からは ハッカ の香りが漂っていました。 |
釜場での「火入れ作業」が行われると同時に、今年は4合ビンで500本分の純米大吟醸を、いち早くビン詰しました。
現在、富士錦が出荷している大吟醸はすべて火入れした後、1年から2年ほど冷蔵倉庫で熟成した物を出荷しています。 |
熟成することによって、まろやかになり味がのってくるためにそのような手間を掛けているのですが、毎年この時期に新酒の若々しい大吟醸をきき酒するにつけ、このフレッシュな魅力も捨てがたいと常々思っていました。
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