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2001年5月号
・・・「異色の布陣」・・・
 菜の花畑だった田んぼがおこされ、水が張られ、蛙の声が 受話器の向こう側まで届くようになってきました。
 年々早くなるようなその声に急かされるように、今年も皆造 (かいぞう)を迎え、先月の20日にこの冬の酒造りが、無事に すべて終わりました。
 そして、蔵人たちも岩手へ帰郷しました。
 長い冬が終わり、巷に目を向けるとメジャーリーガーとなった日本人選手の活躍が連日スポーツ紙の トップ記事を飾り、宮内庁からは皇太子妃のご懐妊の予兆が発表されました。そして、改革を目指す 「小泉内閣」が発足し、「改革実行へ異色の布陣」とされる起用で、今までとは違う「総理の意思」を国民が感じることのできる船出だったように思いました。
 「小泉総理」の、チャンスをとらえ、血がたぎる表情でその重責を担おうとする表情は、例えテレビの映像でも、見ているこちら側の身が引き締まる思いがしました。
 異例を常識に、新しい前例を作りながら意識を変えてほしい、一歩前に出ることが苦手な日本人気質にも変化が求められている、そんな気がします。
 やはり、強力な個性には、それだけで説得力があります。よね・・・。
 そしてまた「代替えのきかない、個性豊かな酒。」そんな商品を揃えることが、今後の地酒屋の命題ではないでしょうか・・・。
 この酒を造るために、どんな努力をし、何に価値がある商品なのか。
  そして、それを消費者の皆様に、しっかりPRできてはじめて富士錦の顔が見えるようになるのではないかと・・・。
 「日本酒」ではなく「富士錦の純米酒」となっていかなくてはならない。
 そんなことを感じさせられた春でした。
 

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