
「斗ビン」というと、「特別な酒」とか、「希少な酒」といった風に受け取られる方が多いと思いますが、写真に写っている18ℓ入りのガラス容器が斗ビンです。今日は冷たい水で、一所懸命洗っています。
もろみを、しぼるための「酒袋」にすくい取り、澄んで自重で垂れ落ちてくるものをこのビンに集め採ります。そして、これらを何十本も集めてその中から鑑評会に出品する酒を決めます。
こうした容器に移せば、熟度を見ながら、温度帯の異なる冷蔵庫へ持って移動出来るので便利なのです。ただ、割れないようにそっと移動しなければダメですが…。昔、酛をたてる際に必要な「乳酸」の流通が、この瓶で行っていました。今は違う用途で使われています。