お酒って身近にあるけどわからないことがいっぱいありますよね。
そんなわからないことの一部を回答します。
何かの役に立てば幸いです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 「お酒っていつごろから飲まれているの?」 

 日本酒を含めた「一般的なお酒」の起源は人類が誕生する以前からあったらしく、その頃は果実が自然発酵して出来たワインの原型のようなお酒です。人類が誕生した後、自然発酵のお酒のほか、「口噛み酒」という形で「果実・穀物」からお酒を作るようになりました。
 これは、果実や穀類を口で噛み、唾液に含まれるアミラーゼででんぷんを糖化し、アルコールを得る方法です。
 日本においては、「古事記」「日本書紀」に語られており、これが最古の記録と思われます。
 その後、「播磨国風土記」という書物に「米こうじを使って酒を作った」という記録があり、それ以降、米こうじから酒を作る技術が広まったものと思われます。


  「日本酒の特定名称って?」

日本酒は原料のお米の精米歩合(お米を削った割合)や原材料によって、次のように分類されています。

特定名称 精米歩合 醸造アルコール
添加
品質表示基準
大吟醸酒 50%以下 あり 精米歩合50%以下の白米、米麹、水、醸造アルコールを原料とし、吟味して製造し、固有の香味及び色沢が特に良好なもの。アルコール添加量は白米総重量の10%以下。
吟醸酒 60%以下 あり 精米歩合60%以下の白米、米麹、水、醸造アルコールを原料とし、吟味して製造し、固有の香味及び色沢が特に良好なもの。アルコール添加量は白米総重量の10%以下。
純米大吟醸酒 50%以下 なし 精米歩合50%以下の白米、米麹、水を原料とし、吟味して製造し、固有の香味及び色沢が特に良好なもの。
純米吟醸酒 60%以下 なし 精米歩合60%以下の白米、米麹、水を原料とし、吟味して製造し、固有の香味及び色沢が特に良好なもの。
純米酒   なし 白米、米麹、水を原料とし、吟味して製造し、固有の香味及び色沢が良好なもの。
本醸造酒 70%以下 あり 精米歩合70%以下の白米、米麹、水、醸造アルコールを原料とし、吟味して製造し、固有の香味及び色沢が良好なもの。アルコール添加量は白米総重量の10%以下。

 それぞれの仕込み方法によって、お酒の味もずいぶん異なってきます。
  お米の香りを楽しむのなら吟醸酒。 料理と一緒に楽しむのなら本醸造。 燗酒がおいしい純米酒など、それぞれの味を楽しんでください。


  「なんで日本酒は冬にしか造らないの?」 
 江戸時代までの頃はお酒を通年作っていたといいます。しかし、江戸幕府が、きちんとした税収を得るために酒造りを免許制とし、「新酒醸造停止令」という定めを発令しました。この「新酒醸造停止令」というのは11月から2月までしか酒を醸造してはいけないという法律です。
 それにより、近代酒造の大型仕込み、杜氏制度の始まりとなり、現在でもその慣習により冬場にのみ酒を作るという形になっているのです。

 「日本酒造りってエコロジーなの?」 
 お酒造りにの原料は「米・米こうじ・水」のみで、自然界に存在するものだけです。それらを混ぜ、お酒を作るのですが、お酒を作る際にお米を削ります。(精米)その際に生まれる糠は白糠と呼ばれお餅やせんべいなどのお菓子の材料となります。 お酒を絞ったあとの酒粕は、甘酒としてそのまま飲まれるほか、粕漬けの材料や粕取り焼酎の材料になります。 出来上がったお酒はもちろんみなさんが飲まれますよね。
 このようにお酒造りは、自然のものを使い、捨てるものがまったくありません。 究極のエコロジー産業ともいえますね。

 「アルコール添加って?」 

 アルコール添加とは、醸造用アルコールをもろみに加えることにより、お酒の劣化を防いだり、芳香を高めたりするお酒の製造法のひとつです。
  そもそも、アルコール添加という製法は、戦後米から作ったお酒を薄めるための方法として生まれたものですが、アルコールを添加することにより、米とこうじと水だけで作られたお酒では濃厚すぎる味を、アルコール添加によりまろやかにしたり、芳醇な香りを引き立たせる効果があります。
  「ごまかし」などと思わないでください。現在ではれっきとした確立された醸造技術の一つなのです。


 「生酒って? その保存法は?」 

 生酒というのは、火入れという「低温殺菌」を行なわないお酒のことです。
火入れとは60〜65度の熱をお酒に加え酒内に残った微生物を殺したり酵素の働きを止めて酒質の安定化を図ります。
  お酒は、通常、熟成させる前の原酒の段階で1回火入れを行い、半年ほどの熟成の後、瓶詰めの際に1回の火入れを行ないます。火入れの際、風味が低下してしまう場合がありましたが、近年精密濾過技術が開発されたことにより、風味を残して微生物の除去が出来るようになり、そうして生まれたのが生酒です。
  生酒は火入れを行なったお酒に比べデリケートですので、必ず冷蔵庫で保存するようにしてください。


 「生酒以外の日本酒の保存法は?」 

 火入れを行なっていない生酒以外のお酒であっても、火入れをしたからといって品質が変化しないということはありません。 2度にわたる火入れを行なった瓶詰めされたお酒であっても品質は徐々に変化していきます。そのため、お酒の種類によっても異なりますが、製造年月日より約半年間はおいしく飲むことが出来ます。 しかし、これは冷暗所(冷蔵庫内)に保存されていた場合で、光のあたる場所や暖かい室内においてあった場合は半年よりもっと早く劣化します。
 冷蔵庫や光の当たらない涼しい場所に保存し、開栓後は数日の間に飲みきってしまう・・・これが理想です。


 「日本酒のビンは色付きが多いけどなんで?」 

 お酒は温度変化や直射日光に弱いです。そのため、光に当たることによるお酒の品質劣化を出来るだけ防ぐため、茶色のビンを使っていることが多いのです。
  しかし、冷蔵庫や保存方法の向上により、現在では透明なビンを使うことが多くなってきています。


 「日本酒の古酒ってあまり聞かないけれど?」 

 ワインやウィスキー・ブランデーなどは20年もの30年ものなどのビンテージがありますが、日本酒のビンテージ物って聞いたことがありませんね。
 日本酒は、同じ発酵酒であるワインに比べ酸度が格段と低く、変質しやすいという性格を持っています。そのため、厳密な温度管理や衛生管理をしても、味が変わってしまいやすいのです。(味が変わってもそれがおいしければいいのですが、実際は味が落ちます)
 そのため、日本酒のビンテージ物というのはあまり存在しないのです。
 しかし、密閉した状態で、冷蔵庫などの冷暗所に保存しておけば味が変に悪くならず保存することが出来ます。
 実際に、3・4年ほど保存した酒を市販している酒蔵もあります。
 その味ですか・・・みりんのような日本酒のような一風変わった味ですよ。


 「お水によってお酒の味が変わるってホント?」 

 お酒の主な原料のひとつがお水です。たかが水とはいえ、水には硬水から軟水まで水の中に溶け込んでいるミネラル分の量によりさまざまな種類があります。
 日本の水はほんの一部の地域を除いてほぼ軟水に近いですが、同じ軟水とはいえ若干の差があることは否めません。
 地域地域の地酒によって味が違うことはご存知ですよね。その違いは使うお米や酵母の種類によっても異なりますが、水の種類(硬度)によっても差が生じているのです。
  そういう意味で言えば、使う水によってお酒の味が変わるということはありえることです。


 「料理に合った日本酒って?」 

 日本酒の場合、ワインなどと違って「この料理にはこのお酒」ということはありません。しかし、強いて言うのなら、吟醸酒などの香りの高いお酒は、魚料理などに合うといえますし、純米酒のような味が濃厚なお酒は、肉料理など味の濃い料理に合うといえます。
 このようにお酒の種類によって合う料理合わない料理を探すより、地酒の銘柄によって合う料理合わない料理を探した方が手っ取り早いかもしれないですね。
地方には、その土地独自の郷土料理や山海の珍味があります。 静岡県で言えばマグロなどの刺身や魚介類が有名です。やはり静岡のお酒は、刺身に合うお酒が多いですし、尾張地方や飛騨地方では、味噌などの濃い味に合うお酒が多いようです。
  このように、各地の地酒を楽しんで、それに合う料理を見つけてください。


 「お酒の甘い・辛いってあまりわからないんです」 

 日本酒の甘い・辛いは、ラベルに書いてありますよね。 それにより、辛さいくつなどの目安になっていますが、のんでみると「けっこう甘いな・・・」って思うこともありますね。
 そんな時、物は試しと、鼻をつまんで飲んでみてください。意外と辛いって思うことがありますよ。
 日本酒の場合、独特の甘い香りが漂ってきます。それにより「この酒甘いなぁ・・・」って事があるんですよ。


 「日本酒って太りそうで・・・」 

 日本酒などすべてのお酒に含まれるアルコールのカロリーは1gあたり7kclです。 お酒のカロリーはこのアルコール度数により上下し、日本酒やビール、焼酎、ウィスキーなどそのお酒の種類により含まれるアルコールの度数によってカロリーが決まります。そのため、ウィスキーや焼酎に比べ、日本酒のカロリーは決して高いとはいえないのです。
 また、日本酒のカロリーは原料であるお米の糖分から来るもので、体内に取り込まれた後すぐに熱として消費されるので、カロリーが高いからといって、必ずしも太るとはいえません。 それよりも、お酒を飲んだときに感じる甘みが、甘い=太るというイメージになってしまうのではないかと思います。


 「お酒を飲むと何かイイいことあるの?」 

 「酒は百薬の長」って言いますよね。毎日適量にお酒を飲んでいる人は、まったく飲まない人に比べて長生きするって言われています。適量の飲酒には次のような効果があります。
  ・ 肩こりや冷え性の緩和
  ・ 胃液の分泌促進による食欲増進
  ・ 精神的ストレスの緩和
  ・ 善玉コレステロール(HDL)の増加(動脈硬化、心筋梗塞の予防効果)
  ・ 睡眠の促進
  このようにさまざまな効果のあるお酒でも、飲みすぎは体に負担をかけます。「過ぎたるは及ばるがごとし」ってわけですね。


 「なんで二日酔いに・・・その解消法は?」 

 二日酔いや悪酔いは本当に辛いですよね。この原因となるのは、アルコールを体内で分解する際に生じるアセトアルデヒドです。
 日本人の場合、体内に溜まったアルコールの分解速度が欧米人に比べ速く、加えてアルコールの分解の際に生じたアセトアルデヒドの分解が遅く、どうしても二日酔いの原因となるアセトアルデヒドが長く体内に残ってしまいがちなのです。
  では、どうしたらその辛い二日酔いとおさらばできるのでしょうか・・・要は早く酔いを醒まして(汗と一緒に出してしまう)しまえばいいのです。 シャワーを浴びる・寝る・グレープフルーツジュースを飲む・お茶やコーヒーを飲むなどの方法があります。 「二日酔いには迎え酒」なんてよく言いますが、これはオススメできませんね。


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