富士錦の取り組み

富士錦酒造の取り組み

富士錦酒造がある静岡県富士宮市は、富士山の南麓にあり、農業が中心の地域です。ここは「水」「土」「風土」の全てが大変恵まれた環境にありますが、高齢化や労働人口の減少により、将来その環境を生かせない、困難な状況となる事を危惧しています。

我々は、未来に残すべき「地域の農業を守る事」や、弊社酒造業をはじめとした「地域産業の発展」が、子供たちの将来へ向けた「雇用」となり、これらの継続が、交流人口を増やし「地域の活性化」へつながると考えています。富士錦酒造では、毎年春に田植えを行い、秋に収穫を、そして冬にその収穫された米を使った酒造りを行います。つまり、一年を通して米と深く関わっている訳です。まだまだ微力ですが、我々が出来る事として、農事に従事し農地を管理することで、地域の持続的な成長に貢献していきたいと考えています。そして、お酒を通じて人々の心の交流を助け、発酵を軸とした食を通して人々の健康に寄与したいと考えています。

世界の人が認める「富士山」、このふもとにあるこの場所の魅力を更に高める為にも、世界から注目される2020年以降に、次なる展開を考えています。

富士錦酒造のテロワールとは

「テロワール(terroir)」とは何でしょう?
もともとは「土地」を意味するフランス語の terre から出来た言葉で、その土地の環境によって全く異なるワインが出来る事を表現した言葉です。最近、弊社に外国人の見学客が増えていますが、彼らが良く口にする言葉です。

富士錦酒造のある富士山のふもとには、富士の恩恵を受けた自然が広がります。風が強く山に囲まれた特徴的な気候、富士山からの雪解け水が大量に流れる川、そしてその水を使い稲作が行われる、地下水から栄養を蓄える土壌は、まだ全量ではないですが、米作りからお酒造りを手掛ける富士錦のお酒に、大きな影響を及ぼしています。
一つ一つの要素が相まって醸されるテロワール「富士錦」と楽しい出会いをどうぞお楽しみください!