心の対話 「良い素材があるからこそ」いくら良いものがあっても、知られなければ存在しないのと同じなんです 〜渡邉英彦〜 作り手の視点だけでなく、消費者の視点に立つことも本当に大事ですね 〜清信一〜

精神的なビタミン剤みたいな役割が果たせればと
清 そうですね。
テレビで『龍馬伝』なんかを観ていても、
時代を動かす男たちが酒を酌み交わしながら、夢を語り、
想いを巡らし、心を通わすときなどの、大切なシーンでは
お酒が大きな役割をしている事を改めて感じます。
渡邉人のコミュニケーションにおけるお酒の役割というのは
非常に大きいですよね。
たとえば町おこしの話なんかも、
シラフで会議していたって
良いアイデアなんか生まれないんですよ(笑)

飲みながら楽しい雰囲気の中で、
自由な発想というのは出てくるわけで、
我々にとっても欠かせないものです。
清 本当にそうですね。
私たちとしても、
みんなのためのみんなの富士錦でありたい
という気持ちはつねにあります。

何かストレスを感じることがあっても、
これでも飲んで気晴らししようかと、
明日の活力にしてもらえたらうれしいですね。

精神的なビタミン剤みたいな役割が果たせればと思っています。
そういう意味でも、
日常的に飲める価格帯のお酒でも本当に飲み口が良くて
おいしいものを提供したいという気持ちはすごく強くあります。

だから定番の純米酒も、
毎年少しずつでも進化させようと思って頑張っています。
渡邉いいですね。
まずは誇れる素材があるということが大前提なので、
味の追求というのはさらに続けていってほしいです。

で、せっかく清さんたちも富士宮市民になったことだし(笑)
富士錦が富士宮の地域素材として加わったわけなので、
我々も一緒に発信して自慢の種にしていきたいと思います。
ぜひ一緒にまた何かやりましょう!
清 はい。ぜひよろしくお願いします。
今日はすごくおもしろい話を聞かせていただきましたし、
新たに気づかされることもたくさんありました。

地域と一緒に発展していくことの重要性も、
あらためて強く感じることができました。
今日は本当にありがとうございました。
五感で直接感じた記憶は、ずっと後まで残りますよね
渡邉さんは旧知の仲ではありますが、
ここまで掘り下げてじっくり話ができたのは初めてです。
人を惹きつける話が次から次へと出てきて、
本当に頭の切れる方だなと実感しましたし、
周りに人が集まる理由がよくわかりました。

我々は作り手なので、どうしても作り手の視点に寄りがちですが、
そうではなく逆に消費者の目線から見ることや、
柔軟にいろいろな所に視点を置くということの大切さは、
話を聞いてよくわかりました。

だから、伝統ある酒蔵として黙々と良いものを
作り続けることと並行しながら、
柔軟な視点で物事をとらえて仕事に生かしたいと強く感じました。

それと同時に、あらためて地域と共存共栄の関係で
発展していくことが大事だということも、
これまで以上に実感しています。

もちろん、富士錦のベースは柚野の里なので、
それも忘れることなく、
より広い地域に富士錦の味を発信していきたいと思っています。

富士宮やきそば学会学長 渡邉 英彦(わたなべ ひでひこ)氏プロフィール
1959年、富士宮市生まれ。国際基督教大学卒業後は東京で外資系保険会社に勤務し、1987年に帰郷。97年に富士宮青年会議所理事長に就任し、99年に市街地活性化の市民ワークショップに参加して、解散後も有志で活動を継続。その中で富士宮独自のやきそばに注目し、00年に富士宮やきそば学会を設立して、やきそばを中心にした町おこし活動をスタートした。
その後は、「やきそばG麺」、「ミッション麺ポッシブル」などダジャレや親父ギャグを駆使しながらメディアを巧みに活用し、全国的な注目を集めていく。そして自ら中心となって立ち上げたB-1グランプリの成功により、富士宮やきそばは一気に大ブレーク。今や町おこしの手本として、各地から講演の依頼も非常に多く、多忙な毎日を送りながら、次なる町おこしの一手を着実に展開中。

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