蔵元便り 柚野の里から

2001年04月

蔵開きなり

富士錦の一年に一度の一大イベント「蔵開き」が、先月25日に開催されました
特に今年は、静岡県主催の「東海道四〇〇年祭」の一環として、「身延道ゆったりのんびり柚野の里」と銘打って「柚野村村おこしの会」が、ふれあいウォークなどのさまざまな趣向を凝らした催し物も共催とあいなりました。
かつて、柚野は大宮(富士宮市)から山梨を結ぶ商業道の宿場町として大いに栄え、また、糸取り工場が主要産業として近隣の人たちが従事した、活気あふれる里であったと聞きます。

東海道とはちょっと寄り道になりますが、自然あふれる峠の茶屋でお茶を楽しみ、少し昔の風景や食体験が楽しめる、数々の催し物が多くの方々を楽しませました。
また、「蔵開き」の特設会場では、地元の方々によるさまざまな出し物が彩りを添え、左利きならず「下戸」の方でも、十分にお楽しみいただけたことと思います。

特に、「あの本能寺の変で討たれた、織田信長の首が、実は芝川町西山にある西山本門寺に密かに運ばれ、その首塚が今でも守られている」という、新たな歴史発見!?ともいえる話が、講談師の「神田すみれ」さんによって披露されたときは「ヤンヤヤンヤ」の大盛況でした。
もちろん、酒蔵の開放や新酒の試飲など「蔵開き」ならではの催し物も大盛況!
富士錦の酒造りに対する熱い思いを、皆さん直に感じ取っていただき、多くの方が「顔を赤く」染めていらっしゃいました。
今年は寒さにも恵まれ、これまで順調に進んできた酒造りも、この「蔵開き」の日をもって「こしきあげ」 終盤を迎えます。
富士錦を飲んでくださる方が、「おいしい」と求める酒に少しでも近づこうと、一心不乱に酒造りに打ち込んだ杜氏たちの顔は、皆笑顔でした。

今年は寒さにも恵まれ、これまで順調に進んできた酒造りも、この「蔵開き」の日をもって「こしきあげ」 終盤を迎えます。
富士錦を飲んでくださる方が、「おいしい」と求める酒に少しでも近づこうと、一心不乱に酒造りに打ち込んだ杜氏たちの顔は、皆笑顔でした。
酒造りのおもしろさ、奥深さ、そして私たちの情熱は、飲んでみて話してみて、またその雰囲気で伝わるもの。
今年も「蔵開き」を通して、富士錦の酒を愛する皆様の笑顔に出会えたのは、私たちにとって大きな財産です。
これからも富士錦のお酒をよろしくお願いします。