蔵元便り 柚野の里から

2017年10月

冬のとばぐち

 台風明けの貴重な晴天の日、初冠雪のニュースがとびこんできました。 薄化粧された富士の山は、青空に映え本当にきれいでした。 今月中旬に蔵入りした蔵人達も、入蔵してからこの日まで十一日間ずっと雨は初めての体験でした。 この日は、仕込前の洗いものを一気にこなし、ずらっと並んだ道具類がせいせいと天日干しされていました。 富士錦の冬のとばぐちが近づいてきました。
ところで、最近世の中の流れが、ものすごいスピードで変化していると感じることが多く、 これは勉強しなければと、新しく勉強会に参加を始めました。 伝統産業の日本酒の世界に身を置いていても、肌で感じます。
世の中の流れは、川の流れのようです。 「時の流れ」と共に、お客様に喜んでいただくことを、一番大切に行動していきたいと思っています。

お陰様で、今年も例年通り来月には、新酒がうまれ、発売されます。 どうぞ、今年の新酒楽しみにお待ちください。