蔵元便り 柚野の里から

2018年02月

体感気温

現在開催中の平昌オリンピック、見ていますか?
冬季五輪では、メダル最多の模様。羽生選手や高木選手の金メダルを筆頭に日本人の大活躍、嬉しいですね。
そして、選手を応援していると、自然と心が洗われるような気持ちになるから、不思議です。アスリートの努力の結晶を垣間見るからでしょうか。本当にワクワクする五輪でした。

平昌ほどでは無いですが、ここ柚野の里でも寒さで顔を赤く染めて朝食の準備に一足早く台所に来る若い蔵人と、毎朝「今朝はすごい寒かったね、何度だった?」「マイナス三度です」と、早朝の気温を確認するのが恒例となった今月。
蔵人たちの朝は早く早朝五時すぎには、水を張り朝仕事が始まります。
今年の冬は、山に囲まれた柚野の里にしては珍しいほど風が強い日が多く、気温以上に体感温度が低く感じることさら冷える月でした。

そんな中酒造りも山場を迎え、大吟醸の仕込みが現在3本続いています。
大吟醸はもろみ日数も長く40日前後ですが、多くの工程を手作業で行うため、手数も必要です。その為蔵人も分刻みで動きベストのタイミングで酒がしぼれるよう懸命です。それでも手が足りない日は、他の部署から応援をし、現在富士錦総動員で、大吟醸の仕込みを行っています。
この酒が、来月の「蔵開き」には祭りの主役となり、皆様にお披露目となります。

今年もあと3週間で、柚野の里「蔵開き」の開催の運びとなりました。準備で慌ただしくなってきた日々ですが、皆様の心の故郷の原風景となれるよう、鋭意努力しています。スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。是非、皆さまもご一緒に「祈晴天」と、空に祈っていただければ幸いです。

柚野の里 村おこし
冨士錦第二十一回蔵開き
3月19日(日)開催(雨天決行)