蔵元便り 柚野の里から

2003年04月

蔵開き

 先月の23日、富士錦の一年に一度の一大イベント「蔵開き」を、無事開催することが出来ました。
おかげさまでお天気にも恵まれて、これまでで最高の人出となり、蔵元一同大変感謝いたしております。
蔵開きにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。また、暖かく見守っていただきました柚野の里の皆様、ありがとうございました。
この「蔵開き」は、日本酒が生き物であること、また、富士錦の酒造りをそのまま見ていただくこと、そして、何より日本酒のおいしさを伝えたいということを目的として開催し、おかげさまで今年で早7回目となりました。
初回は4千人前後だった来場者の皆様が、会を重ねるごとに増え、今回は1万人を超す人々にいらしていただけたことに、私ども何よりの喜びを感じております。
もろみたつ蔵内を見学し、大吟醸をはじめ、出来たての新酒やワインを試飲し、出店を楽しみ、シートを敷いた田んぼで杯を重ねる皆様を目の当たりにすると、「ああ、今日は大人のピクニックだなぁ」と感じるのです。
何より、皆様の楽しげな雰囲気が場内を包み、老若男女問わず酒縁で集うさまざまな人々の笑顔が活気あふれる蔵開きを盛り上げてくれました。
今年も、この蔵開きを通して皆様の笑顔に出会えたことは、富士錦の大きな財産です。
一人でも多くの方に、日本酒のおいしさを知って欲しい、その思いの結集がこの蔵開きです。

日本酒の面白さ、奥深さ、そして、私たちの情熱は、飲んでみて、話してみて、そして雰囲気で伝わるもの。
今後とも、富士錦をよろしくお願いいたします。