蔵元便り 柚野の里から

2009年11月

サイクル

庭の柚子の実が、急に黄色く色づいてきました。その隣で、金木犀は満開に咲き、そのこぼれた花びらがまるで金色の絨毯のように浮かびあがって華やかです。子供のころはそれが嬉しくて、金木犀の花びらを集めては、ままごとごっこをしたのを懐かしく思い出します。
様々な情報番組から「手洗いの仕方」が頻繁に流れるこの秋。

まるで見えない敵と戦う感じさえ漂っているのが不思議な感じもしますが、正しい手洗いの仕方を見につける絶好の機会だと思い、水道の前でこれまでの気休め的な手洗いと、必死の攻防をしています。
新型インフルエンザが日本で本格的な猛威をふるう前に早くワクチンの接種が始まって欲しいですね。
「酒類食品統計月報」という統計専門の業界紙から出された、「昭和の30年、平成の20年」という記念号を最近目にする機会がありました。さまざまな酒類と食品の出荷量について、1960年、70年、80年、90年、2000年代の各年の実績、そして2010年予測が棒グラフで並べてあります。
その10年おき、50年間の棒グラフから、各酒類の最大出荷量だった年を読み取ると、こんな順番になります。1970年清酒→80年ウィスキー→90年ビール→2000年ワイン→10年本格焼酎となります。面白いですね、なぜこの順番なのか…。
時代の要請なのでしょうが。このサイクルでいくと、次はもう一度清酒がくるぞという、期待の声も大きいです。

この秋、富士錦が新発売した純米酒青ラベルが思いの外、お飲み頂いた皆様にご好評をいただき大変ありがたく心より感謝申し上げます。もうすぐ、入蔵してくる畑福杜氏も皆様の声に、心強く酒造りに打ち込むことが出来ます。
さあ、今年も酒造りのスタートです。一冬を酒造りに集中し、心のこもった味を醸したいと思います。