蔵に畑福杜氏達が入蔵して、早くも一ヶ月が経ちました。何本ものタンクにもろみがフツフツと発酵を続け、活気づいてきた蔵の中には、威勢のいい掛け声が響いています。
毎年、十一月は来るべき十二月に備えて、慌しく過ごさせていただいていますが、今年は、様々な鑑評会や催しに出展させていただき、とりわけ忙しかったです。
特に、名古屋国税局主催の酒類鑑評会の純米の部と本醸造の部で、優等賞の栄誉を頂きました。コンクール用に各蔵が製造技術の最高峰で醸す特別な酒ではなく、市販酒で競うこの鑑評会にて評価をいただき、大変ありがたく光栄に思っています。
また、食のプロやきき酒師達で構成される日本酒サービス研究会主催の「地酒と料理の夕べ２００９」では、全国より集まった酒の中から「カニと合う日本酒大ＳＨＯＷ部門」にて弊社純米酒がブロンズ賞を受賞し、今年は春のモンドセレクション金賞受賞から始まって、「純米酒」が非常に大きな評価をいただいた年となりました。

このお酒の良さは、お燗にしても良し、常温でも良し、冷やしても良しという三拍子揃った所です。スルッとソフトな舌ざわりは、料理の邪魔はせず、食欲を進めます。
淡白な味わいのカニと食べたら、それは、さぞかしおいしいだろうなあ。思っただけでも…。オールマイティに楽しめる万能選手のお酒の代表でもある「富士錦純米酒」は、この十一月の受賞も重なって、寒いこの時期人気です！
この機会に、是非一度お試し下さい。

そして、もうすぐ、今年の新酒「しぼりたて原酒」が、しぼられます。軒下に吊るす杉玉は、一年の時を経て茶色味を帯び酒の熟成具合を、その色で伝えてきましたが、新酒が出来ると、真っ青な杉玉に掛け替えます。
今年は、どんな新酒が生まれるか。この時期が最もワクワクする楽しい季節です。
どうぞ、今年の新酒を、お楽しみ下さい。
ご予約・ご注文は、お近くの富士錦取扱店、もしくは、富士錦酒造まで。