蔵元便り 柚野の里から

2014年07月

暑中見舞い

三十度を超える蒸し暑い真夏日が続きます。
梅雨明け以来猛暑が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか?
柚野の里では、青々と大きくなった一面の田の稲が緑のジュータンとなり、 里に命のみずみずしさと涼しさを与えてくれています。


そんな中、門の軒下でツバメが、春に続いて二回目の子育てをしています。
アイロンを掛けながら目に入ってきたその様子を見ていた母は、 「巣に戻っては餌をあげて、またすぐ餌を採りに行って、親も目が回るようよ。 ツバメも暑かろうに…。5羽の雛に、父鳥と母鳥がかわるがわる餌を運んでいくのに、 順番が入れ替わることなく、間違えずに食べていない雛の口に餌を運んでいくの。すごいわ。」と、 感嘆していました。鳥の世界も人の世界も、親心は同じですね。
嗜好品である酒は、消費増税後その売れ行きはどんな風に変化していくのだろうと、 気になっていましたが、業界全体でも思いの外、落ち込むことなく推移しています。
嗜好品である酒は、幸せに繋がる度合いが高い飲み物です。 こんな夢のない時代にも、夢ふくらませることが出来る、お酒を楽しむことはそんな役を担っていると思います。 その魅力に触れないままでいるのは、もったいない、そう信じています。
先月発売した伊豆の海底で半年熟成させた「海中熟成酒」を、お飲みくださったお客様からうれしいFAXを頂きました。
海中熟成酒を楽しむ会をお仲間8人で開催し、飲み比べをしたご様子をしたためてくださいました。特に、海中熟成酒は開封直後から、徐々に味わいが変わり、その変化を楽しんでいただいたそうです。

又、お仲間同士大変盛り上がり、にぎやかな夜を過ごしたご様子をお知らせくださいました。ありがとうございました。富士錦では、一人でも多くの皆様に、人と人とをつなぎ幸せをつくる酒を味わって欲しいと願っています。