蔵元便り 柚野の里から

2011年04月

いつの時代ものりこえて

お彼岸に入り墓参りに行くと、桜の蕾が一杯に膨らんでいました。春もすぐそこに来ています。


「お宅のお墓の墓石が転がっているみたいだよ」と親切に教えてくださるご近所さんの声に、もう一度行ってみました。形も今回の地震でズレていないか確認すると、一番奥の江戸元禄時代のお墓さんの一番上の丸い石が、下へ転がっていました。

母と二人で見ていると、時代の古い墓石程、その上部の丸石が、欠けたり傷ついているお墓の多いことに気付かされます。「今回みたいに地震があったり、なにか天災があって一番上の丸い石が転がり落ちて、欠けたのだろうね。」と話しつつ、いつの時代にも、今日のような思いもかけぬ天災があったことを思わされました。
そして、こんな天災後は、不安になり、祖先を参り、心の内を相談したのだろう、今の私達のように・・・。
そして、3月13日に蔵開きも終わりました。直前の、東日本大震災による地震・津波・原発事故、また直後の富士宮市を震源とする地震において、被災されました方々には心よりお見舞い申し上げます。このような天災の中、「蔵開き」を開催すると決めたのは、蔵開きの趣旨を集まっていただいた皆様から義援金を集め、被災地にお届けすることに変えると、決めた時でした。
スタッフ全員も、この意見に賛同してくれ、いつ起こるか分からない余震への不安は、柚野の田んぼが一番安全なことを皆で確認し、地震があったらお客様をいち早く田んぼへ誘導することを計算して開催しました。

当日、多くの皆様のお心のこもった義援金は、78万9623円にものぼりました。この大切な想いは「柚野の元気」として、3月16日に、富士宮市の社会福祉協議会を通じ、日本赤十字・東北太平洋沖地震義援金を納めさせていただきました。
ご来場いただいた皆様、また趣旨に賛同し、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
そんな中、蔵開き開催へこんなメッセージを送ってくださった方の言葉が心に残りました。「今までは地元すぎて、蔵開きになかなか行かなかったけど、今回は・・・と思い、参加しました。義援金箱もありがとう」このような明るい元気な気持ちでご参加くださった方も多いと思います。そんなメッセージに感謝の一言です。
今私達は、福島の原発事故の一刻も早い回復を信じ、懸命に現地で復旧作業に取り組んでくださる勇気ある皆様に、祈りをささげたいと思います。