蔵元便り 柚野の里から

2006年08月

体を温める生活

長い梅雨空のその上にある青空が恋しい今日この頃、富士山に集まる雨雲も今年は最強タッグを組んで、いつにも増して分厚いようです。
今年のような天候の時は、体調も崩しやすいですね。 そこで、健康に関する側面から、日本酒を考えてみたいと思います。

最近、健康関連の本で2005年から2006年にかけて50万部以上の売上を突破した本が、二冊あるそうです。 その中の一冊では、「冷え」こそ万病の原因という考え方を提唱されています。
私たちの体は、36.5℃から37℃の体温で最もよく働くようにできているのですが、最近は36℃前半、中には35℃台という低体温の人が増加中とのこと。

あらゆる病気は、「体温低下」によって引き起こされるので、意識的に体を温め、体温を上げることが必要と、その本では言われています。
低体温という言葉にドキッとする方も多いと思いますが、私もそのひとり・・・
そこで「体を温める生活」のお供に、富士錦はいかがですか。
体を温める陽性食品の一つ日本酒は、末端の毛細血管を広げ、血行を促す効果が大きいのです。 お酒を飲むと「ポッ」と顔が赤くなりますよね。 あれが血流が活発になっているサインです。
おいしい純米酒を、楽しくゆっくりお飲みいただくと、本当に体も心もジワーとほぐれていくのがわかります。

また、「冷え」を改善する為の入浴法もあるようですが、納戸にしまいずっと忘れられていた日本酒の活用法として、酒風呂はいかがですか。

酒風呂は、毛穴の奥の汚れが溶け出すので、汗をかく夏はお肌のコンディション作りにも最適。 また、大変よく温まるので、お風呂から出た後も数時間にわたってポカポカと湯冷めしません。
体にやさしい日本酒で、快適な夏を過ごしましょう。