先週暦の上では雨水を迎えました。数日後には、まるで春の幕開けのような雨に窓を開けると、その暖かさに体がほぐれていきました。春もすぐそこ、待ち遠しいですね。
又、二月二十三日・富士山の日には、昨年に引き続き、富士宮浅間大社・参集所にて、川床の宴が開催されました。富士山の日も、段々定着してきた感がありますが、今年の宴は、昨年の約倍の180名もの大勢のお客様に、富士錦を含む富士宮市内の4蔵の日本酒と地元のお料理を楽しんでいただきました。

まず宴の祝杯を挙げて頂いた須藤市長は、「富士山を世界文化遺産に、必ずしていきましょう！」とご挨拶すると共に、霊峰富士が育む恵を生かし、各人がそれぞれの分野で切磋琢磨することで、世界文化遺産に恥じない町づくりを進めましょう、と結ばれました。

宴では、お客様からは、開口一番「蔵開き行くよ！」「もう少しだね」とお声掛けいただき、嬉しくと思うと同時に、気が引き締まる思いでした。
富士山を眼前に構えるこの地に、酒蔵を構えて300年。この地は、富士錦の故郷であると同時に、地元の造り酒屋を300年も守り、支えてくれた土地でもあります。
故郷とは、何か？この一年は、特にこの想いを強く感じた一年でした。故郷にある酒蔵として、私達に何が出来るのだろうか？私達が300年の時を経てなお、この土地で生かされている理由は何だろう･･･、そんな想いを私達は常に心に持ち続けています。毎年春、地元に酒蔵があるこの地の豊かさを、多くの皆様に感じて貰いたく蔵開放をし、私達の仕事をしっかり見て頂いています。
今年もあと3週間で、「蔵開き」開催の運びとなりました。準備で慌しくなってきた日常と皆様のご期待に感謝しながら、皆様の故郷の楽しい一日となるよう、鋭意努力しています。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。蔵開き・3月18日（日）開催。