蔵元便り 柚野の里から

2013年04月

満開の春

 桜前線が日本列島を一気に駆け抜け、こちら柚野の里でも一足早い満開の春です。一際寒かったこの冬が、春を早く呼んだのでしょうか?春色に染まる里は、しみじみと巡る季節の懐かしさを感じさせ、そしてぐんぐんと元気が湧いてくるような明るさです。
そんな里から、嬉しい報告を皆様に二つお知らせします。
まず、去る十四日に開催された静岡県清酒鑑評会・純米吟醸の部において、栄えある「静岡県知事賞」を受賞することが出来ました。いつも応援いただき、本当にありがとうございました。
又、蔵にとりましては、小田島杜氏率いる新体制となり初めての受賞に、大きな喜びで溢れています。 銘醸蔵ひしめくこの静岡県で、最終審査に残りその第一席に選ばれたことは、大きな励みとなりまた酒造りへの確かな自信となりました。
弊社が富士山の恵みを受け、その清らかな雪解け水で酒を醸すことが出来る幸せを、この受賞に結びつける事ができ、本当に感謝の気持ちで一杯です。
二つめは、今月十七日に第17回蔵開きを開催し、過去最高の多くの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。事故もなく無事閉幕しました事を、まずはご報告いたします。
当日は、富士山も姿を表わし、天候も花曇りのちょうどお酒日和の1日となったおかげで、和やかに田の休憩所で車座になって、日本酒を楽しんでいただく事ができました。
帰り道は皆さん一様に笑顔で、「ごちそうさん!楽しかったよ、また来年!!」と声をかけていただきました。

ご協力いただきました柚野村おこしの皆様はじめ、地元のみなさま・関係各所の皆様にこの誌面をお借りしまして、心より御礼申し上げます。
満開の春を迎え、冬の辛さを喜びとし、また来年への活力とさせていただきます。本当にありがとうございました。