「雨水」を迎え、すっかり明るくなった陽射しの中で、今年も里では菜の花が咲き始めました。
「蔵開き」のご来場者に楽しんでいただこうと里のみなさまの篤志で咲かせてくださった田一面の黄色い花達が、来月１５日はまず皆様を明るくお出迎えする予定です。
今月は、たくさんのお客様が酒蔵へお出で頂きました。ちょうど今日も、今年五年目となった日本酒サービス研究会の四名の研修生が１泊２日で酒造り体験にお見えです。
座学での勉強は修了され、造り酒屋で実際に酒造りを体験される講座を富士錦でも担っています。
今年は、日本酒ブームに沸く韓国の河さんのご参加もあり、国際色も豊かになりました。そんな熱心な研修生も、タクシーで酒蔵の前に辿り着くとまず、眼前に聳える富士山の魅力に、圧倒されます。

しばし、興奮覚めやらず撮影タイムに…。それから、周りを流れる川の水の透明さにびっくりされます。皆様のこの新鮮な驚きは、この地に住む私どもに、この里の豊かさを再確認させてもくれます。
また、今月七日には、「富士錦を楽しむ会」を開催しました。
底冷えする季節にも関わらず、たくさんの皆様にお見えいただきありがとうございました。蔵の中をご案内し、そばを打ち、食事を楽しみながら、富士錦の酒を堪能していただきました。杯を重ね、酒談義に話が弾み、ゆったりと時間を過ごしていただきました。

富士の恵みで日本酒を醸し、様々な人と出会い、酒を通して人々の輪が繋がっていく…、そんな光景を目の当たりした２月。この地で酒を醸す幸せをかみしめています。

柚野村おこし
「第１９回　蔵開き」
平成２７年３月１５日開催（雨天決行）
皆様のご来場を心よりお待ちしております。