蔵元便り 柚野の里から

2016年06月

時を忘れて

今年の夏至は、九州を記録的な大雨が襲った低気圧が、東海・関東に足早に移動して来、柚野の里でも激しい雨が夜半続きました。午前中に雨が上がると急激に湿度が増し、今度は蒸し暑い夕べとなりました。流れる汗をぬぐいながら、明日の出荷の準備をするスタッフ達の汗が光る夏至の一日でした。

こんな季節にぴったりの新製品を2種、富士錦からお届けします。
「海に眠る酒」今年三年目を迎える海中熟成酒のセットを今月17日に発売しました。日本一高い富士山の恵みを、日本一深い駿河湾でじっくりと熟成の時を刻みました。光の届かぬ海底で波に揺れ、潮の流れが産む微弱な振動と安定した水温が奏でる「海に眠るお酒」。地上で保管されていた同じお酒とのセットです。
時を忘れて熟成したこのお酒と、せわしなく生きる「今」を、是非飲み比べていただけたらと思います。

また、富士市で積極的な活動を行っている「富士ブルーベリー共和国」とのコラボレーションが実現し、色鮮やかな甘口のリキュール「富士ブルーベリー酒」も新発売しました。 ブルーベリー本来のきれいな青紫色がそのままリキュールに溶け出して、果物本来の程よい甘味と酸味が調和した、とてもきれいなブルーベリー色の甘口リキュールです。今年の夏の夕べは、青くさわやかなブルーベリー酒で涼んでみては如何でしょうか?